ボランティア養成講習会3日目 体験談を聞く

6月12日 講習会3回目はボランティア活動歴40年の吉川清明さんと障害児を育ててきた藤井雅子さんが体験を話した。

 

吉川さんは二十歳から宇部青年奉仕団にはいり、公衆トイレの清掃や交通遺児の募金活動、障害児施設や老人ホームでのボランティアを経験してきた。定年退職後も「ボランティアカレッジ」「手話講習会」おひさま生活塾主催の「ボランティア養成講習会」等を受講して、このみ園や視覚障害者の卓球、老人ホームでのお手伝いなど多方面にわたり活躍している。昨年、東日本復興支援ボランティアにも参加。

 「子ども好き、人間好きでないと、ボランティアは続かない。私の顔をみて相手が笑顔になってくれるのがうれしい。ごみ一つ拾うのもボランティア。好きなボランティアをして自分が励まされ元気になる。ボランティアをするおかげで日々が充実し、若々しさが保てる。ボランティアのおかげです。」と話した。 

藤井さんは、わが子が1歳を境に言葉が消え目が合わなくなってきた時、自閉症とわかった時、幼児期には山口リハビリ病院で感覚統合を受けたこと、通園施設へ母子通園して愛着行動が芽生えたこと、学齢期には居住地交流体験(居住している学校での交流教育)で地域の子供たちの理解が進んだことなど、育児体験をを語った。

 

 小さい時からいろんな経験をさせるため連れて出るようにした。

周りが見えず、突然走り出す。いなくなる。常に大人が付き添い、いなくなっても通報してもらえるよう住所、名前、電話番号を記入したワッペンを前と背中に付けた。

 障害を持つ子に手をとられがちとなる。週に一度、姉との二人だけの時間を作り気持ちを受け止めるようにしたら、姉の情緒が安定してきた。

 

 さらに、「障害を持つわが子に対して、もやもやとしたわからない状態が長く続くより、自閉症と診断してもらった方がその後の対応ができる。」

病気で入院した時、点滴や検温、服薬など苦労した。その際、ある看護婦から『親なんでしょ、もっと、しっかり自分の子の面倒ぐらい見なさいよ』的な態度をとられ、怒りが込み上げてきた。将来地域の中で自立した生活をさせたい。障害を持つ子どもと親に対して、もっと理解が広まり深まってほしい」と希望を述べた。